■総合型選抜で英語力が求められる理由
総合型選抜では、出願条件として英検やTOEFLなどの英語資格が設定されているケースが多くあります。それは単なる語学力の証明ではなく、「継続した学習努力」「国際的な視点の有無」を示す重要な指標になります。また、大学が求める「主体性」「探究活動」「思考力」を示す上でも、英語力が評価されるケースが増えています。さらに探究活動のテーマが国際問題や文化交流に関連する場合、英語の資料を読む力や英語での意見表明力が、活動の深度を大きく左右します。
もちろん、「入学後の授業についていけるか」という観点からも英語力を重視しています。共通テストの代わりに英検を提出できる大学や、英語の活動実績を出願書類に求める大学が増えていることがその証であり、総合型選抜でも高い英語力が合否に影響する場面は珍しくないのです。
■英検と総合型選抜の関係|提出方法と評価ポイント
出願資格に設定されていない場合であっても、調査書には英語資格の有無が記されており、英検の有無を「評価項目」として取り入れている大学は少なくありません。さらに、英検はCSEスコアで点数化されているため大学側が客観的に能力を判断しやすいのが特徴であり、スコアの高さも評価対象になる場合があります。
こうした英検の合否やスコアの提出方法は大学によって異なりますが、一般的には「合格証明書」「CSEスコア票」のPDFまたは原本の提出が求められます。さらに語学力を重視する大学や学部を受験する場合には、活動報告書や学習計画書に「英検取得のための学習プロセス」を記述することで、努力の継続性が伝わりやすく、アピール材料として効果を発揮するでしょう。
そして面接においても、英検に向けてどのような勉強を行ったか、英語学習を通して得たことは何かを問われることもあります。そこでは単なる資格取得ではなく「学習姿勢」まで評価され、英検は総合型選抜においては努力の証明として非常に相性が良い資格なのです。
■英検準2級から準1級までのレベル別対策
準2級・準2級プラス対策
まず、準2級は役に立つのか、そんな質問もよく頂きますが、評価する大学は少なくありません。関関同立の中にも理系学部などでは、持っていると有利にはたらくケースもあります。
準2級は高校基礎レベルの英語力が問われます。文法・単語の基礎固めが最優先で、特に「文型」「時制」「助動詞」「比較」は頻出分野です。長文読解では内容一致問題が中心。準2プラスや2級取得を今後目指すのであれば、感覚で読むことを卒業し、文型の理解を深めるという学習が効果的です。
2級対策
2級は高校卒業レベルで、多くの総合型選抜で高く評価される級です。単語のレベルが一段階上がり、抽象的な文章や社会問題に関する長文が増えます。英作文(ライティング)は25点満点で比重が大きいため、意見論述においても要約においても、「型」を覚えると飛躍的に点数が安定します。
準1級対策
準1級は大学上位層で評価が高く、語彙力が最重要です。準1級を取得しておくだけで、かなり有利にはたらく大学も多いため、総合型選抜でハイレベル大学を志望する場合は、準1級が強力なアピール材料になります。
そして内容ですが、長文のテーマが環境問題・医療・テクノロジーなど高度になるため、普段から英字記事を読む習慣をつけると効果的です。よく準1級と2級との違いは単語であると口にする生徒も少なくありませんが、ただ単語だけを覚えるのではなく、学術的な文章に触れることで単語もともに吸収するという方法を強くお勧めいたします。
■英検ライティング対策|高得点につながる書き方
英検のライティングは、採点基準が明確で対策がしやすい分野です。また必要なのは「理由を2つ提示し、論理的に説明する」といういわゆるテンプレに合わせていけば高得点もすぐにねらえ、4技能の中で一番対策しやすいのがライティングになるのです。出題テーマは身近な社会問題が多いため、普段から意見を簡潔に述べる練習をしておくと対応力が高まります。
総合型選抜の小論文にも通じる「論理性」「具体性」「簡潔さ」が評価されるため、英検ライティングは総合型選抜対策としても相性が良い分野です。
高得点のポイントは以下の4つです。
・Conclusion(結論)を最初に書く
→最初の一文で主張を明確にする。
・理由(Reason1・2)を分かりやすく書く
→抽象的な意見ではなく、具体例を添える。
・語彙・文法をミスなく使う
→難しい単語よりも「使い慣れた単語」を正確に使う方が点が伸びる。
・構成の型を固定化する
→テンプレートを決めることで安定した得点が取れる。
■長文読解と単語学習の効果的な方法
長文読解の力を伸ばすには、感覚で読んでいる生徒はその癖をなくし、「文章の構造」を理解する学習が必要です。特に、受験する級よりもさらに1つ上を将来的には取得したいと考えている場合には、なおさら基礎力が求められるため、読解力の基礎を身につけることが重要です。準2級や2級受験者は特に、SVOOなどの文型を理解することが、英語力そのものや正しく読む力の向上には必須だといえます。
また実践的なアドバイスをすると、接続詞や段落の役割を理解し、主張のポイントやその根拠を素早く見抜く練習が効果的です。特に英検では、段落の最初の文に要点が書かれていることが多いため、最初の一文を重点的に読む癖をつけましょう。
もちろん英文を読む上では、単語やイディオムの学習は欠かせません。単語を学習している生徒は多くいますが、イディオムの学習をしているかを問うと、その数はぐっと減ってしまいます。またこれらは、暗記よりも「反復」の方が成果につながります。英検2級社会問題の単語が多く登場するため、テーマ別に語彙をまとめるのも有効です。長文読解と語彙力は密接な関係にあるため、語彙を増やしながら多読を進めることで得点力が大きく伸びます。
■英検面接(二次試験)の攻略法
英検面接では、発音や高度な文法よりも「内容の論理性」「一貫性」が重視されます。答える時間は短いため、まずは質問の意図を正しく理解し、自分の意見を簡潔にまとめる練習が必要です。
出題形式は ①文章読解 → ②質問 → ③意見を述べる、という流れが基本です。質問は日常生活・学校生活・社会問題に関するものが中心で、難しいテーマでも「理由+具体例」で答えれば得点が取れます。
さらに評価項目の中には態度というものがあり、積極的にできれば楽しそうに答えるということも、評価向上の1つのポイントになります。
■英検だけでなくTEAPも!
当塾では生徒たちに、英検だけではなくTEAPの対策も行っています。TEAPとは英検とは別の英語資格になり、英検同様多くの大学の総合型選抜で使うことが出来る英語資格になります。
TEAPを勧める1つの理由が、英検準1級には届かなくても、TEAPなら出願資格を満たせる可能性があるからです。たとえば同志社大学の商学部の場合、英検は準1級が必要になります。この英検準1級はTEAPの場合309点なのですが、同志社大学商学部の場合、TEAPのスコアは280店で良いことになっています。
これと同様の措置を取っている大学は、たとえば明治大学や立教大学などが挙げられ、これがTEAPの受験を勧める大きな理由なのです!
✅二重まるの英検対策
当塾では、以下のように週に4回の英語の授業を行っております。2級取得対策と準1級取得対策となりますが、英語に慣れることが重要ですので、週4回の授業全てに出席している生徒もいます。
また、塾生は水曜日以外、オンライン英会話の利用が可能です。フィリピン人講師とのレッスンになり、英検2級・準1級・入試の面接対策など、希望に合ったレッスンが受講できます。
また英会話のレッスンは確実にリスニングの力の向上にもつながりますので、やる気のある生徒は1日30分のレッスンを、ほぼ毎日受講しています。
👉二重まるの指導内容と時間割
👉小論文徹底攻略
👉志望理由書徹底攻略
👉面接・プレゼン徹底攻略
👉入試方式完全ガイド