総合型選抜とは?仕組み・評価基準・合格戦略を完全解説
総合型選抜とは、大学のアドミッションポリシーに基づき、受験生の適性や将来性を総合的に評価する入試制度です。学力試験中心の一般入試とは異なり、志望理由書・小論文・面接などを通じて「大学との適合性」が総合判断されます。特別な実績がなくても合格は可能ですが、戦略的な準備が不可欠です。
目次
- 総合型選抜とは?仕組み・評価基準・合格戦略を完全解説
- ■総合型選抜で評定はどれくらい重要?合否への影響を解説
- ■総合型選抜の合格戦略(準備〜合格までのスケジュール)
- ■総合型選抜で“受かる生徒”の型や特徴とは
- ■総合型選抜で落ちる原因とは?不合格になる4つの理由
- ■2026年度入試 総合型選抜 合格・不合格傾向(塾長分析)
- ■総合型選抜で評価される活動実績とは?
- ■総合型選抜における理由書の書き方
- ■総合型選抜における小論文の位置づけとは?評価項目と考え方
- ■総合型選抜における面接のポイントとは?評価項目と対策
- ■総合型選抜に関する詳しい解説
- ■まとめと塾長の考察:総合型選抜は“戦略で決まる”
- ■総合型選抜に関するよくある質問
初心者:まずは「総合型選抜とは」「他入試との違い」
評定が不安:まずは「評定の影響」
受かる型を知りたい:まずは「受かる生徒の特徴」「落ちる原因」
この順番でお読みください。
■総合型選抜とは? 意味や仕組みを基礎から解説
結論
総合型選抜とは、大学との適性および知識や技能、思考力や表現力、主体性・多様性・協働性が総合的に評価される入試です。それらを志望理由書や小論文、活動実績や面接などを通して測り、合否が判断される入試です。
総合型選抜を詳しく解説
総合型選抜とは、大学が求める学生像(アドミッション・ポリシー)に対し、受験生がどれだけ適合しているかを総合的に判断する入試方式です。この総合型選抜という入試を理解するには、AO入試や学校推薦型選抜など他の推薦入試との比較が有効であり、その比較については後述いたします。
そもそも総合型選抜とは、大学入試改革により旧AO入試が名称変更されたものです。かつてのAO入試が、一芸評価や合格時期の早さなどを問題視されたことから、多面的・総合的に受験生を評価する仕組みに改められました。一般入試では測りきれない、大学が求める学生像と受験生が大学で何を学びたいのか、その一致を重視して合否を決める入試なのです。その一致を、志望理由書や面接を通して測るとともに、学問に対する理解や基礎学力も必要となることから、小論文や調査書等に記される評定その他さまざまなものを通して、受験生の資質や意欲を多角的に判断する入試なのです。
評価される主な要素
総合型選抜では、文部科学省が示す「学力の3要素」に基づき、多面的に評価が行われます。
① 知識・技能(評定・資格・筆記試験など)
② 思考力・判断力・表現力(小論文・面接など)
③ 主体性・協働性(活動経験・探究など)
特定の実績だけで合否が決まる入試ではなく、これらが総合的に判断される点が特徴です。各試験要素の具体的な対策については、後述の各項目をご確認ください。
■総合型選抜と他の入試との違いとは
結論
総合型選抜は、志望理由書や面接を通して「大学との適合性」を評価する入試です。一般入試は筆記試験中心、学校推薦型選抜は評定や校内推薦が重視され、自己推薦は活動実績や主体性が評価軸になります。つまり入試ごとに評価基準が異なるため、準備すべき内容も大きく変わります。
総合型選抜とAO入試との違い
総合型選抜は、旧称であるAO入試が大学入試改革により名称変更されたものです。かつてのAO入試は「学力不問」というイメージが強い時期もありましたが、現在の総合型選抜では「学力の3要素(知識・技能/思考力・判断力・表現力/主体性・協働性)」を多面的に評価する仕組みへと整理されました。制度の本質は大きく変わっていませんが、評価の観点がより明確化された点が現在の特徴です。なお、大学によっては現在もAO入試という名称を使用している場合がありますが、基本的な制度の枠組みは同様です。
つまり名称は変わったが、評価は「学力の3要素」を含む形で整理され、大学側の説明責任が強まったと理解できるのです。
総合型選抜と自己推薦・学校推薦型選抜との重要度違い
| 評価項目 | 総合型選抜 | 自己推薦 | 学校推薦型選抜 |
|---|---|---|---|
| 資格や活動 | 中 | 高い | 高い |
| 志望理由書 | 高い | 高い | 中 |
| 評定・筆記試験 | 中 | 中 | 高い |
| 面接など | 高い | 中 | 中 |
推薦入試は大別すると、総合型選抜、自己推薦、学校推薦型選抜(公募推薦)の3つの方式に分けられます。これらの違いは、評価項目の比重にあるといえるでしょう。
まず総合型選抜は大学が掲げるアドミッションポリシーとの一致が重要視されるため、受験生が大学に入ってから何をしたいかが重要視されます。それを測るのは志望理由書や面接であり、それらの重要度は当然高くなるのです。
次に自己推薦は、受験生の主体性や意欲を評価する入試であり、高校生活の中で取得した資格や取り組んだ活動、そしてそれらを元に大学でどのようなことを学びたいのかを評価します。
学校推薦型選抜(公募推薦)は、高校生活の中での成果を重視する入試です。それは評定に現れる学習への取り組みや活動などを評価するため、評定や筆記試験、そして取得した資格や取り組んできた活動が重視されます。ただこれらはあくまで重視するというものであり、他の要素が全く無関係であるということではありません。たとえば総合型選抜においては志望理由が重視されると言いましたが、それを裏付ける活動なども必要になってくるのです。
総合型選抜と一般入試との違い
| 項目 | 総合型選抜 | 一般入試 |
|---|---|---|
| 評価基準 | 思考力・経験・意欲・適性 | 学力(筆記試験) |
| 準備 | 早い時期から必要 | 秋〜冬が本番 |
| 必要な力 | 表現力・文章力・構想力 | 学力特化 |
| 合格の決め手 | 志望理由や小論文などの表現力 | 得点力 |
総合型選抜は大学入試の1つの形態として定着しつつありますが、どうしても一般入試より楽だから、という理由でこちらを選択する受験生が多いことも事実です。たしかに一般入試では手が届かない大学を目指す受験生がほとんどではあるものの、それでも「勉強が苦手でも受かる」という認識でいると、なかなか合格はできないといわざるを得ません。
総合型選抜は、早い時期からの準備が必要なため、受験生にはある程度の計画性が必要になります。さらに受験する大学や学部、さらには社会課題に関する調査力、そして未来を見据えて自らの気持ちを書き表す表現力や文章力、そして学習計画や小論文の作成においては構想力などが求められます。
つまり総合型選抜においては、一般入試とは異なる高い専門性が必要となる点が大きな違いなのです。
■総合型選抜で評定はどれくらい重要?合否への影響を解説
結論
総合型選抜における評定の扱いは、大学によって大きく異なります。出願資格として設定される場合もあれば、選考過程で加点や減点要素、最終確認の材料になるケースもあります。評定が低い場合でも逆転可能ですが、大学ごとの評価基準を理解することが不可欠です。
総合型選抜における評定の重要度
総合型選抜において評定は、出願資格として評定が設定されている場合もあれば、その制限がない場合もあります。ここで問題になることの1点目は、出願資格の評定をクリアしていればいいのか、それとも基準値を超える評定を有している受験生はより高い評価を受けるのか、ということです。そして2点目は、出願資格に評定が設けられていない場合は、評定は全く合否に影響しないのかということです。結論から申しますと、これは大学によってまちまちです。出願資格に評定が設けられている場合でもそうでない場合でも、受験生個々の評定を数値化して合否判定の材料にする大学は少なくありませんし、一方で基準をクリアしていればそれ以降の選考に評定は全く影響しないケースもあります。より詳しく総合型選抜における評定を知りたい場合は、リンク先にてご確認ください。
よくある勘違いとしましては、出願資格に評定の基準がない大学を、評定は一切、合否に関係しないとする捉え方です。有名なところでは慶應義塾大学のSFCや立命館大学における総合型選抜は、評定が関係ないケースがほとんどです。しかし、面接で評定のことを問われる質問がなされたり、そもそも評定が低いと一次試験に合格できなかったりします。
■総合型選抜の合格戦略(準備〜合格までのスケジュール)
結論
総合型選抜は「直前対策」では間に合いません。高2から評定と活動を積み上げ、高3前半で志望校と研究テーマを確定させることが重要です。夏までに志望理由書を固め、秋は小論文・面接の完成度を高める流れが王道です。より詳しい解説として、総合型選抜の対策はいつからをご参照ください。
高3:4月まで
▶ 評定や資格の取得
▶ 活動実績の積み上げ
総合型選抜は大学が掲げるアドミッションポリシーとの合致が重視されますが、評定・資格・活動なども合格の選考において重視されます。それらは高校入学から出願までのものが加味されることになりますが、その後の準備のことを鑑みると、高校2年生のうちにある程度のことを積み上げておく必要があるといえます。
とくに評定は高校入学から出願までの平均が示されますので、高1の段階からある程度の数値を残しておく必要があります。さらに活動実績に関しても、受験期直前に積み重ねるのではなく、高1の段階から少しずつ行うことが重要です。調査書においては学年ごとに、どういった活動を行ったかが記されます。総合型選抜の1つの入試方式である高大接続入試などでは特に、そうした部分を注視して確認しています。
高3:4月から6月
▶ 評定や資格の取得と活動実績の積み上げ
▶ 実力養成
▶ テーマ設定・志望校の比較・選定
高3の4月(受験の約半年前)は、先述の評定や資格取得に加えて、実際に試験に対応しうるよう、試験に課せられる小論文などの実力を養成する時期でもあります。
さらには志望校を決定しておきたいタイミングとなります。その上で重要なことは大学調べであったり自己分析であったりします。気になる大学の説明会やオープンキャンパスに参加することはもちろん、似ている大学の資料を取り寄せるなどし、比較分析することも一つの手です。そうすると志望大学の特徴がよりあぶりだされ、それが志望理由書などのネタとして生かされます。さらには、自分がどんなことを研究したいかといって学習テーマの精緻化が測られます。以下は、全国の総合型選抜を行っている大学一覧になりますのでご活用ください。
高3:7月から8月
▶ オープンキャンパス参加+志望校最終決定
▶ 書類作成などの出願準備
高3の7~8月はオープンキャンパスに参加する受験生も多くいますが、それは0からその大学のことを知ろうとして参加するというより、何か目的や確認するべき事柄をもって参加するものです。つまり、最終確認のためにと位置付けると良いでしょう。そこで見聞きしたことは、書類などに生かされることもあるでしょう。
そして総合型選抜は9月1日から出願開始のところも多いので、この時期には提出書類作成などの出願準備の時期となります。ただこれに関しても、0から書き始めるというより、大学調べ、テーマ設定、文章力の向上などは事前に行っておく必要があるのです。
高3:9月から10月
▶ 出願+受験対策
この時期は実際に出願する時期となります。そうした出願準備と合わせて、試験に備え小論文・面接・プレゼンテーションなど、試験対策を行う時期でもあります。
高3:11月以降
▶ 合格発表+入学金支払い
総合型選抜の合格発表は11月1日以降となり、多くの大学が11月の上旬に合格発表がなされます。合格した場合は入学金の支払いなどの入学手続きなどを行います。
■総合型選抜で“受かる生徒”の型や特徴とは
結論
総合型選抜で合格する生徒には明確な共通点があります。大学で何を実現したいかという軸があり、その根拠や高校での経験を論理的に言語化できていること。そして志望理由書・小論文・面接に一貫性があることが、合格に繋がります。
総合型選抜で受かる生徒とは
合否の基準がよく分からない、そういわれることも多いのが総合型選抜です。たしかに一般入試と比較すれば、どうすれば得点が積み上げられるのか、そもそも何がどう評価されるのかといったことが明確とはいえません。それは大学や学部ごとに基準が異なるからというのが大きな理由といえるのですが、それでも大学ごとの評価基準は存在しておりますので、受験生はそのことを把握し、闇雲な努力ではなく理にかなった準備をすることが求められます。
その上でまず大切になるのは、「私はこの大学で〇〇を実現したい」という軸でしょう。総合型選抜では、大学で何を学び、どのような将来像を描いているのかという“軸”が明確であることが重要です。自分が解決したい社会課題や追究したいテーマを示し、その実現に大学の教育内容や研究環境がどう結びつくのかを具体的に語れる受験生が高く評価されるのです。
次に大切になるものが「高校時代の活動経験を言語化できているか」ということです。先ほど挙げた軸に関して、ただ興味があるという状態ではなく、その興味関心にしたがって活動や研究をしてきたという方が、説得力が増します。総合型選抜ではよく、ボランティアをはじめとした活動実績が大切だといわれます。しかしながら、活動経験そのものよりも、その経験から何を学び、どんな価値観や視点を得たのかを論理的に説明できる力が求められます。部活動・ボランティア・自主研究など、日常の取り組みを「背景→行動→学び→今への影響」の流れで整理し、大学での学びにつながる形で言語化することが重要です。
そして実際に書類にまとめる際に確認しておかなければならないことが、「アドミッション・ポリシーに合った表現」です。大学ごとに掲げられているアドミッション・ポリシーに沿って、自分の経験や志望理由を結びつけて説明できることが合否を左右します。大学が求める人物像を理解し、それに合致するエピソードや学びたい内容を示すことで、「この大学に適した受験生」であることを説得力をもって伝えられます。
最後に、総合型選抜における合格率に関するページには、大学群ごとの合格率や合格率を上げるポイントをまとめてあります。総合型選抜を目指すのであれば、このことも参照するようしてください。
●総合型選抜で"受かる生徒"の特長
1. 「私はこの大学で〇〇を実現したい」という軸が明確
2. 高校時代の活動経験を言語化できている
3. アドミッション・ポリシーに合った表現ができている
■総合型選抜で落ちる原因とは?不合格になる4つの理由
結論
総合型選抜では、評定・高校生活・志望理由・小論文・面接が総合的に評価されます。しかし不合格の多くは能力不足ではなく、大学との不一致や一貫性の欠如にあります。どれか1つが弱いだけでなく、全体構造が崩れていることも不合格の原因になります。
総合型選抜で落ちる4つの原因とは
総合型選抜で不合格になる受験生には、いくつか共通する原因があります。ここではそのことについて説明していきますので、まずは自身が総合型選抜を受験する価値があるのかを見極め、受験すると決めた場合は、実際の準備で以下のことを参考にしてもらえたらと思います。同時に、総合型選抜に関するデメリットについても理解を深めておくと良いでしょう。
評定・欠席日数・英語などの資格
出願資格とはなっていないものの、評定が低い場合や欠席日数が多い場合には、それだけで不合格になってしまうケースも少なくありません。この基準は大学によってまちまちであり、一切関係ないという大学も存在しますが、有名大学を受験する場合ですと評定は少なくとも3.5以上、欠席日数は3年間で30日以下であることが望ましいといえます。また、出願資格として設定はされてはいないものの、英検などの資格がないとそれを超えるような実績がない場合は合格が難しくなる大学や学部が存在することも事実です。
詳しくは、総合型選抜における欠席日数、および総合型選抜における評定から、どの程度影響があるかをご確認ください。
アドミッションポリシーと志望理由書の不一致
推薦入試はあくまで、アドミッション・ポリシー(入学者受け入れ方針)に示されている、大学が求める人物像に合致することが合格の前提になります。つまり、自分の経験や価値観がどう適合するのかを志望理由書などに示されていなければ、合格の必然性を示せません。大学の理念や学部の特色をよく確認せず、自分の関心がどのように結びつくのかを具体的に示していない。ただの一般論や入りたい理由だけを書いているようでは、なかなか合格に至らないでしょう。
自己分析不足
推薦入試において活動経験は重要ですが、その背景や学んだこと、価値観の変化を語れない場合、大学側から思考が浅いと判断されます。さらに大学入学後に学びたいことも、良く調べたもののそれが単なる一般論でそこに自分の気持ちが反映されていない場合には、良い評価を得られません。
総合型選抜はよく、お見合いにたとえられます。相手に自分の何をアピールするのか、それがなければ自分が相手に選ばれることはなかなかないといえるのです。
志望理由書に偏った対策
総合型選抜において志望理由書はたしかに重要なのですが、それだけで合格できる大学は数少ないといえます。配点が公表されている大学を例に挙げると、例えば名古屋にある南山大学の外国語学部は、書類100点、小論文200点、面接150点という配点になっています。
ここからわかる通り、小論文や面接の配点の方が明らかに高いため、これらの対策をせずに志望理由書だけを良いものにしても、合格には至らないのです。
👉総合型選抜の塾選びは、総合型選抜の塾の比較ポイントを参考に!
■2026年度入試 総合型選抜 合格・不合格傾向(塾長分析)
結論
総合型選抜は受験生自身が何をしたいのかを明確にし、その上で大学で何をしたいのかを明確にしなければなりません。またそのためには、大学のことをよく調べる必要があります。それら2点が合格と不合格を分けるポイントになります。
2026年度の不合格パターン
2026年度の総合型選抜は、受験者が大幅に増加し入試倍率が大きく跳ね上がった大学も少なくありませんでした。そのような状況の中で不合格になった生徒の特長は、やはり総合型選抜という入試制度を理解していなかったことが真っ先に挙げられます。
総合型選抜とはそもそも、大学のアドミッションポリシーとの一致が重要視されます。ゆえに志望理由が合否に大きく影響するのですが、それは可能であれば高校生の頃の取り組みに紐づいていれば一貫性が生まれ、説得力が増します。しかし不合格になった生徒は、高校時代の取り組みに縛られてしまい、大学の学問との一致が弱くなってしまった傾向が見られます。
優先順位はあくまでアドミッションポリシーや大学の学問との一致であり、その次に高校の頃の活動や経験との接続があるのです。この優先順を守ることが重要だといえるでしょう。
またよくある質問として、総合型選抜において全落ちした場合のことをまとめましたので、こちらもご確認ください。
2026年度版の逆転合格パターン
逆転合格の一例として取り上げたいのが、この年から始まった成蹊大学国際共創学部の総合型選抜(AOマルデス入試)の合格事例です。倍率が10倍近くになるほどかなり高くなり、さらに過去問題などのデータがない中で、合格を果たした生徒の事例をお伝えします。
合格につながった一番の要因は、大学の学部の学問との一致です。志望理由書はもちろんですが、高校生の頃に取り組んだ活動自体にも一致が見られ、活動ー志望理由ー大学での学び、これら3つが一本の線で完全に結びついたのです。このことが、アドミッションポリシーとの完全一致を果たしたといえ、合格の大きな要因になりました。さらには面接においては深掘り質問に対しても感情ではなく論理で答えられ、プレゼンテーションにおいても話し方や見せ方を工夫し高評価を受けたのです。
このように総合型選抜における逆転合格は、何と言っても一貫性です。大学の学問と志望理由書はもちろんですが、それ以前の活動との結びつきも生まれることで、それは合格へとつながるのです。
■総合型選抜で評価される活動実績とは?
総合型選抜では、一部の大学でボランティア経験が必須となっていたり、出願資格にはないものの高く評価されることがあります。しかしながら、そうした直接的な評価につながらない場合でも、何らかの活動は行っておくべきだといえるでしょう。
総合型選抜で重要なのは大きな実績などではなく、活動→問い→学び→大学での学びが一本につながっていることです。部活動・探究・ボランティアなど形は問いませんが、経験を言語化できないと評価されにくくなります。
👉より活動実績とその活かし方について知りたい方は
活動実績 完全ガイド
■総合型選抜における理由書の書き方
総合型選抜において志望理由書は、大学のアドミッション・ポリシーとの一致を示す最重要書類です。志望理由書に受験生は、単に入学したい理由を書くのではなく、なぜその学問を学びたいのか、なぜその大学でなければならないのか、高校までの経験とどう接続しているのか、大学での学びを将来どう活かすのか、これらを一貫した構造で示す必要があります。
総合型選抜では、この一貫性が小論文・面接と連動して評価されます。志望理由書だけが完成していても、他の試験と思想がずれていれば合格は難しくなります。
👉より詳しく志望理由書の書き方を知りたい方は
志望理由書作成完全ガイド
■総合型選抜における小論文の位置づけとは?評価項目と考え方
総合型選抜は大学のアドミッションポリシーに受験生がどれだけ合致しているのかが重視される入試です。アドミッションポリシーは当然ですが大学や学部によって違いがありますが、多くは論理力・思考力・表現力、さらには学力といったものが求められています。それらの力の有無を見極めるという位置づけとして、多くの大学では小論文が課せられています。
小論文は、知識量よりも 論点設定・根拠・構成 といった思考力を見られます。多くの大学で「要約」「資料読解」「意見論述」などが出題され、感想文になると失点しやすいのが特徴です。
👉より小論文について知りたい方は
小論文対策完全ガイド
■総合型選抜における面接のポイントとは?評価項目と対策
面接では、志望理由書や小論文の内容が一貫しているか、深掘り質問に論理的に答えられるかが評価の中心です。丸暗記の受け答えは見抜かれやすく、「なぜ?」に耐えられる準備が重要です。
👉より面接について知りたい方は
面接・プレゼン対策完全ガイド
■総合型選抜に関する詳しい解説
総合型選抜については以下の記事でも詳しく解説しています。
▶ 総合型選抜と評定の関係
▶ 総合型選抜と欠席日数
▶ 総合型選抜は浪人生でも受験可能か
▶ 総合型選抜の合格率
▶ 総合型選抜で不合格になる生徒の特徴7選
▶ 総合型選抜で全落ちするケース
▶ 総合型選抜のデメリット
▶ 総合型選抜と高大接続入試
▶ 総合型選抜の対策はいつから
▶ 総合型選抜 塾選びのポイント20選
▶ 総合型選抜で受かりやすい大学32選
▶ 総合型選抜を実施している大学一覧
■まとめと塾長の考察:総合型選抜は“戦略で決まる”
まずは大学を調べる
総合型選抜では併願が可能な大学も多くあり、さらには倍率の徐々に高まってきていますので、どんな大学を受験するのか、その選び方で対策や準備の効率が全く異なりますので、まずは受験パターンの戦略が必要だといえます。そうした総合型選抜を実施している大学を調べるために、以下をご活用ください。
👉地域別・条件別|総合型選抜実施大学一覧
👉日本全国|総合型選抜実施大学 一覧
どういった対策をすべきかを知る
総合型選抜は、勉強が苦手でも受かる入試と誤解されることがありますが、実際には、思考の深さ、経験の整理、大学との適合性など、複数の要素を総合的に判断される入試です。
受験するにはどんな活動をすべきかといった活動の戦略、さらには志望理由書・活動報告書・自己推薦書などの書類戦略、これらの一貫性を作り上げることが重要なのです。
受験期になると知識量よりも論理的に問題を設定し自分の意見を筋道立てて説明する力が問われる小論文の対策や、志望理由書と矛盾なく、自分の考えを簡潔かつ具体的に語れるかが評価される面接の対策が必要となります。これらは大学に対して直接自らの人間性や思考を表すことが出来る場となりますので、これら小論文や面接においては発信力の戦略が必要となります。
このように、総合型選抜はどれだけ大学を調べ、どれだけ準備したかで勝負が決まる入試です。だからこそ、表面的な対策ではなく本質は何かを考えて捉えることが、合格への最短ルートとなります。
この総合型選抜を受験する方は、総合型選抜の対策の流れを確認してください。また、当塾の授業や対策を知りたい方は、二重まる学習塾の総合型選抜オンライン指導のページにて、具体的な進め方を解説しています。

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■総合型選抜に関するよくある質問
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評定が低くても総合型選抜に合格できますか?
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はい、可能です。総合型選抜は評定のみで合否が決まる入試ではなく、評定よりむしろ大学のアドミッションポリシーとの一致を重視します。ただし大学によって扱いは異なり、出願資格として評定基準を設ける大学もあれば、基準がなくても内部評価で数値化する大学もあります。実際に当塾では、評定2.9〜3.2で難関私大に合格した例もありますが、評定が低い場合は志望理由書・活動・小論文で挽回できる構造を作ることが重要です。
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総合型選抜は浪人生でも受験可能ですか?
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はい、可能です。総合型選抜のみならず、自己推薦や学校推薦型選抜といったいわゆる年内入試は、浪人生であっても受験が可能な大学が多くあります。二重まる学習塾の調べでは、全国の大学や学部の70%弱で浪人生でも受験可能です。浪人生の場合、現役生とは異なる注意点がございますので、その詳細は総合型選抜における浪人生の注意点からご確認ください。
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「第一志望」というのは専願を意味しますか?
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「第一志望」という表現は、必ずしも専願を意味するわけではありません。専願である場合は、入試要項に「専願」「入学を義務付ける」などの明記があります。これらの記載がない場合、多くの大学では併願可能と考えて問題ありません。詳細は、併願か専願の見分け方から。
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総合型選抜とAO入試の違いは何ですか?
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基本的には同じ制度です。AO入試が大学入試改革により名称変更され、総合型選抜となりました。ただしかつてのAO入試と違い現在の総合型選抜は、多面的評価がより強化され、一芸や実績の派手さよりも、大学で何を学びたいかを、問いの深さや論理性などを含めて重視される傾向にあります。
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総合型選抜と学校推薦型選抜・一般入試の違いは何ですか?
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大きな違いは「評価軸」です。
- 一般入試:筆記得点中心
- 学校推薦型:評定+小論文など
- 総合型選抜:適性・志望理由・活動・思考力を総合評価
総合型選抜はアドミッション・ポリシーとの一致度が合否を左右する入試です。単なる学力勝負ではありません。
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総合型選抜と一般入試の両立は可能ですか?
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総合型選抜と一般入試の両立を考えている受験生は多くいます。しかし、総合型選抜で受験する大学の数が多くなると、一般入試対策に割ける時間も少なくなります。総合型選抜で受験する大学数を絞り込み一般入試対策に掛ける時間も確保すれば、両立は可能になるでしょう。
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総合型選抜で合格するにはどんな対策をすればいいですか?
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総合型選抜では、活動実績の整理、大学研究、志望理由書作成、面接対策などを総合的に行うことが重要です。学力試験だけでなく、人物評価が重視されるため、早めの準備が合格への近道となります。詳しくは、総合型選抜完全対策ガイドをご覧ください。
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総合型選抜で英検や資格はどの程度有利になりますか?
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受験先の大学や学部学科によりますが、出願資格になっている場合は必須です。ただし資格があっても、志望学部との接続が弱ければ評価は限定的なものになってしまいます。当塾でも英検準1級保持者が不合格になった例があり、一方で資格が平均的でも論理力で逆転した例もあります。
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総合型選抜で不利になる人、落ちやすい人はどんな人ですか?
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よくある不合格パターンは以下の通りです。
- 志望理由が抽象的(大学名を変えても通用する内容)
- 活動が学問と結びついていない
- 小論文が感想文になっている
- 面接で一貫性が崩れる
特に「志望理由と小論文の思想がズレている」ケースは一次通過後に落ちやすい傾向があります。
総合型選抜とは、志望理由書・活動実績・小論文・面接などを通し、大学が求める人物像に合致しているかを総合的に評価する入試方式です。以前は「AO入試」と呼ばれていましたが、現在は正式名称が「総合型選抜」とされています。本動画では、総合型選抜とは何か、AO入試との違い、どのような生徒が合格しやすいのか、そして対策すべきことを解説しています。
これから総合型選抜に挑戦する方、AO入試との違いがよく分からない方、どんな対策をすれば良いか迷っている方は、ぜひ本動画を参考にしてください。
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▶ 総合型選抜とはどんな入試かを知り、総合型選抜の塾や、総合型選抜のオンライン塾の利点を知る



