成蹊大学のAOマルデス入試
ここでは成蹊大学で行われている総合型選抜である、AOマルデス入試のことについて、合格者の実例や指導経験に基づいて、その入試の実態や対策法をお伝えいたします。
■成蹊大学について
成蹊大学は、東京帝国大学の学生であった中村春二が1906年に学生塾成蹊園を解説したのが始まりです。塾生を寄宿させ、家族の様に寝起きを共にするというスタイルで、のちに全寮制の私立学校を開設しました。
このスタイルは、勉学をはじめ学生が直面するあらゆる問題を、指導者と共に解決に導こうとする「指導教授制度」という形で今の成蹊大学にも受け継がれています。
キャンパス
住所:東京都武蔵野市吉祥寺北町3-1
アクセス:吉祥寺駅から徒歩15分
■成蹊大学のAOマルデス入試(総合型選抜)
成蹊大学で行われている総合型選抜は、AOマルデス入試となります。この入試は経済学部、経営学部、法学部など、成蹊大学にあるすべての学部で行われています。出願資格はこれといって設定されておらず、この点では受験しやすいといえるのですが、AOマルデス入試は合格した場合には入学の義務が課せられる専願となっており、この点での注意が必要です。試験内容などは学部によて異なるため、後述致します。
■成蹊大学 経済学部
まず経済学部のAOマルデス入試は、経済数理学科においては数ⅡBまで履修していることが出願資格となり、現代経済学科では出願資格は特に設けられてはおりません。
試験内容に関してですが、一次試験は書類審査となり、ここでは調査書のほか志望理由書や活動報告書、および課題レポートがその審査対象になります。出願資格がそれほど厳しくない場合、事前提出書類が重視される傾向にあります。近年、推薦入試の拡大が続く中、志望理由書では受験生間の差があまり見られなくなっているのですが、課題レポートにおいては受験生間の差が生じやすくなっているといわれております。小論文やレポートを書く作法はもちろん重要であり、その点では多くの受験生が正式な作法に則ったものを書いてきますが、その内容に関しては、どれだけの基礎知識があるのか、そしてどれだけの熱意があるかでかなりの差が生じることはうなづけます。さらには一次試験の後、二次試験で行われるプレゼンテーションにおいても、受験生の間では差が生じやすいものになっています。
つまりこれらのことから、成蹊大学AOマルデス入試においては、事前課題の小論文と二次試験のプレゼンテーションが合否を分ける大きな要素となると考えるべきであり、受験生はそこに注力するとよいでしょう。
■成蹊大学 経営学部
経営学部のAOマルデス入試は出願資格は特に設けられてはおらず、一次試験は調査書、志望理由書、活動報告書、課題レポートなどの書類審査となっています。出願条件にはありませんが、英語資格、数学検定、漢字検定などの取得者はその証明書を提出することが可能です。つまり、何らかの資格があれば加点の対象になるということです。一次試験通過者は二次試験へと進み、そこでは総合分析力審査および、討論力審査が行われます。まず総合分析力審査では、また、総合分析力審査では、数学の計算、英語の文法や長文読解、国語の長文読み取りなどが出題され、様々な分野の基礎知識が問われるという印象を受けます。そして討論力審査ですが、これはいわゆるグループディスカッションであり、成蹊大学が重視しているものの1つになります。
討論の課題は事前に知らされ、受験生はそれを元に様々ななことを調べた上でディスカッションに挑みます。これまでの傾向から、どの受験生も調べてくる内容は量も質もそれほど変わりありませんが、調べた内容に偏りがある場合は、討論中には話についていけないことも生じるようです。そしてそうした討論においては、目立てばいい、たくさん話せばいいと考える受験生も一定数います。しかし、そのような入試の時だけ目立てばいいという考えを持つのではなく、大学入学後にも頻繁に行われるグループワークやグループディスカッションの適性を見られていると考えるべきなのです。そうなると当然、一人だけ討論を勧めるような生徒は評価されることはなく、どういった立ち居振る舞いが評価されるかが見えてくるでしょう。
■成蹊大学 法学部
法学部におけるAOマルデス入試は出願条件がなく、基本的には誰でもが出願できるものになっています。しかし、出願条件にはありませんが、語学検定などの取得者はその証明書を送る必要があります。つまり、英検などの資格があれば加点の対象になるということです。二次試験の資料読解・文章表現力審査は、国語の模擬試験のような問題に合わせ、600~1000文字ほどの小論文が課せられます。短時間のうちにこなさなくてはならないため、過去問だ度を利用して慣れておくことが必要です。
この入試は二段階選抜となっており、一次は書類審査となっており、調査書のほか、志望理由書・活動報告書・学習計画レポートなどが審査の対象となります。この中で重要なものを上げれば学習計画となるわけですが、他の書類との一致が一番重要というのが本当のところです。ですのでいくつも提出する書類がありますが、学習計画を中心に据え、他の書類との一貫性を重視して作成するということを心がけると良いでしょう。
さらに、法学部において最も重要視されるのはグループディスカッションです。他の大学でも、そして同じ成蹊大学の他学部でもグループディスカッションが行われるわけですが、評価基準は決して同じというわけではありません。この法学部においては協調性や協働性と称されるものが重視されて、受験者はこのことに沿った対策をすると良いでしょう。
■成蹊大学 文学部
文学部におけるAOマルデス入試は、英検2級が出願条件となっており、一次審査は調査書+志望理由書+活動報告書+レポートなどの書類審査となります。文学部ですので文章力が高い受験生が多く志願することでしょう。しかし重要なことは、上手な文章ゆえに、自分の存在が隠れてしまうようなものになっていないか、このことに注意しなければなりません。自分自身がどんな人物であるか、そのようなことを強い気持ちとともに文章にすることは、多くの高校生が慣れてはおりません。そうした気持ちを文章力でうまく隠してしまうことはマイナスに働いてしまうため、素直な気持ちを表現することが重要です。つまり文学部のこの入試は、一次試験の書類審査の重要性が高いといえるのです。
二次試験はプレゼンテーション+個人面接となり、プレゼンのテーマは一次審査合格者に通知されます。準備期間は2週間ほどになり、作りこむにはかなりの時間がかかるでしょう。なお、このプレゼンテーマは出願した学科によって異なります。プレゼンの後はその内容に関する面接、そして志望理由などに関する面接が行われます。
■成蹊大学 理工学部
出願資格
経済数理学科:数ⅡBまで履修
現代経済学科:特になし
試験内容
一次:書類(調査書+志望理由書+活動報告書+資格など)
二次:思考力審査+面接
特記事項
思考力審査の内容は他の学部同様、AOマルデス入試の資料を取り寄せ、その中にある過去問題を参照してください。なお面接は個人面接となり、志望理由などのほかに、理科などの知識を問う口頭試問も課されます。
■成蹊大学 国際共創学部
2026年度から新設される国際共創学部のAO入試において、当塾の指導を受け合格を果たした生徒がおりますので、その経験者の話や指導経験を基に対策についてお話していきます。
まずこの国際共創学部においては、国際日本学と環境サスティナビリティ学の2つの専攻がございます。専攻名に「学」という文字が使われているのは比較的珍しく、このネーミングから受験生は1つのヒントが得られるはずです。つまり、「日本文化を伝えたい!」そういう思いをもつ受験生も決して少なくないでしょうが、あくまで大学で行うことは学問ですので、そうした思いを持つ段階でとどまるのではなく、それをいかに学問に接続するか。まずはここを意識すると良いでしょう。という塾から国際日本学専攻に合格した生徒は、高校3年生からまさにいろいろな活動を積み上げてきました。その詳細は省きますが、入試倍率がかなり高騰しましたので、まずは良い志望理由書を作るだけで合格することはないといえ、この国際共創学部の学びに直結する、言い換えれば国際共創学部で学びたいという気持ちの裏付けとなる活動の実績があれば、やはり印象が良くなるわけです。その活動は、決してボランティアにとどまらず、そこから大学での研究につなげたいということが如実にわかるものである方が良いといえるのです。
実際に、この入試は一次試験が書類審査になっており、受験生はまずその書類審査を通過せねばなりません。評定や英検といったものも確かに重要なのですが、それ以上に学部での学びとの一致が非常に重要視されます。その点で志望理由書の良し悪しが評価に大きく影響するわけですが、そこでもただ良い文章を書くということにとどまらず、活動という裏付けがあることが合格のしやすさにつながっていきます。
二次試験は小論文とプレゼンテーションとなります。小論文は全くタイプの異なる問題が4つあり、その中名から1つを選び回答する形となります。得意なものを選択できるという点、さらにはそれぞれの問題の難易度はそtれほど高くはないため、ここで受験生の差はあまり出ないと思われます。しかし裏を返せば、ここで高得点をとらないと不利になることが予想されますので、対策は念入りにしておくべきだといえるでしょう。プレゼンテーションは発表内容を1枚人まとめた上での発表となり、そこにかかる労力はそれほど重いわけではありません。しかしながら、やはりその質は重要であるため、志望理由などに記した内容をどれだけ深くしたものを発表できるかがポイントとなります。

■当塾の対策
成蹊大学のAOマルデス入試は、合格した場合は入学が義務付けられる専願です。しかし、二次試験を欠席することもでき、さらにはこのAOマルデス入試の二次試験前に合格が決まる大学も複数あるため、そうした大学との併願を考えても良いでしょう。例えば国際基督教大学や中央大学の一部の総合型選抜入試は、成蹊大学AOマルデス入試の二次試験前に合否が発表されます。したがって、そうした大学の併願先としても考えることが出来るのです。また、成蹊大学を第一志望として考えているのなら、一次試験を通過して当然と捉え、書類完成後はすぐ、二次試験対策に取り掛かってよいでしょう。一次試験の合格発表まで何もしないのでは、時間が非常に無駄です。
当塾では成蹊大学のマルデス入試はもちろん、他の併願先の大学の選定までをアドバイスし、提出書類の作成、小論文、面接やプレゼン対策のサポートを致します。
■二重まるを選ぶ5つの理由
①提出書類や小論文、オンラインだから毎日指導が可能。
②指導時間に制限がないため、複数の大学を受験する生徒も安心です。
③料金の追加はございません。
④塾長自ら指導するので、高い合格率の指導をすべての生徒が受けられます。
⑤オンラインだけでなく、全国各地で対面授業を行います。(8時間×10日間)

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