入試方式ガイド

入試方式ガイド-総合型選抜・AO入試・推薦入試・指定校推薦の違いを解説


 大学入試には一般入試だけではなく、推薦入試も存在します。ここでは、4つの主要な入試方式の特徴をまとめて比較できるように、全体像と違いをわかりやすく整理しました。このガイドでは「まず全体を把握したい」という受験生と保護者の方に向けて、大学入試の仕組みを俯瞰できるように構成しています。自分に合った方式を選びたい人は、まずこのページを読みながら、大まかな特徴と違いを掴んでください。

目次


1. 大学の入試方式とは?

 大学入試制度は年々多様化しており、従来あった一般入試(学力試験)に加えて、学力以外の要素を評価する選抜方式が広がっています。それは近年、「知識重視」から「思考力・主体性・コミュニケーション力」などへの評価が重要視されるからであり、活動実績・意欲・表現力を問う入試が主流になっています。そうしたものを評価する方法をとる入試がいわゆる推薦入試とよばれるものであり、次の4つが代表的なものになります。

・総合型選抜(旧AO入試の一部を統合)
・AO入試(大学独自の基準で実施)
・学校推薦型選抜(公募制推薦)
・指定校推薦

 これらは似ているように見えて、評価基準も、必要な書類も、受かりやすいタイプも大きく異なります。ここからは、それぞれの方式について簡潔に解説していきます。

2. 総合型選抜とは?

 総合型選抜は「学力試験だけでは測れない能力」を多面的に評価する入試方式です。主に大学が求める人物像(アドミッション・ポリシー)に合致しているかを重視し、書類・面接・小論文・プレゼンテーションなど、多様な方法で受験生を評価します。
 この総合型選抜は、“自分の強みや経験”が活かしやすいため、学力試験が苦手でも、活動実績や思考力で勝負したい受験生に向いています。

総合型選抜で評価されるもの
・主体性を持って取り組んだ活動
・志望理由の深さ
・課題解決力・思考力
・表現力、コミュニケーション力

👉総合型選抜完全ガイド

3. AO入試とは?

 AO入試は推薦入試の一種と理解されていますが、その起源はアメリカの大学の入学管理局「Admissions Office」にあります。日本で初めてこの制度を導入したのは慶應義塾大学で、1990年に湘南藤沢キャンパス(SFC)の学部であり、学力だけに依らず多面的に受験生を評価する方式として採用されました。
 当初は一芸入試的な側面もありましたが、そのことに疑問の目が向けられ、やがて学力も含めた選抜へと改善されていきます。
 その後、文部科学省の入試改革により、一般入試が一般選抜、センター試験が共通テストへ変わったのと同様に、AO入試も「総合型選抜」へと名称が変更されました。名称変更は形式的なものではなく、学力の3要素を含めたより総合的な評価が求められるようになり、現在は複数の観点から合否が決定される制度へと発展しています。

👉 AO入試の完全ガイド

4. 学校推薦型選抜とは?

 学校推薦型選抜は、高校での学習や生活態度を総合的に評価する入試方式です。調査書の重要度が高く、評定平均や欠席日数など、出願要件が明確に定められていたり、合否に大きく影響したりします。総合型選抜との大きな違いは、こうした高校の学習状況だけでなく、学校長の推薦が必要になることも挙げられます。
 また、学校推薦型選抜は、公募制などという言葉がついている場合もあります。この公募制とは何かというと、分類的に指定校推薦と分けていると捉えると良いでしょう。指定校推薦は広く一般的に受験者を募っているものではなく、大学と高校との間で受験者数が決められています。つまり、指定校推薦は誰でもが受験できるものではないというのに対し、公募制とついているのは広く募集をかけているという意味が込められているのです。

👉学校推薦型選抜の完全ガイド

5. 指定校推薦とは?

 通っている高校の校長の推薦が必要であるという点から、分類上は指定校推薦も学校推薦型選抜の一部とみなすことも可能です。しかしながら、通常の学校推薦型選抜と異なり指定校推薦は、大学が特定の高校に「推薦枠」を与え、高校側が受験者を高校内で決めるという点ではないでしょうか。
 さらに、指定校推薦は絶対ではありませんが、受験したほとんどの生徒が合格に至ります。これは前述の、大学が高校に推薦枠を与えると同時に、合否の判断をある程度高校に委ねているという側面があるからです。もちろん、大学においても面接などの試験は実施されますが、それはあくまで確認作業という位置づけです。

👉指定校推薦完全ガイド

6. 各方式の違い

【評価ポイント】
総合型選抜:主体性・思考力・志望理由
学校推薦 :調査書・評定平均・小論文・面接
指定校推薦:調査書・校内選考・その他

【主な書類】
総合型選抜:活動報告書、志望理由書
学校推薦 :調査書、志望理由書、小論文
指定校推薦:調査書、推薦書、志望理由

【向いているタイプ】
総合型選抜:経験・表現力・思考力で勝負したい人
学校推薦 :評定が高く、基礎学力もある人
指定校推薦:校内選考に通る実績を持つ人

7. どの入試方式を選ぶべきか?

 入試方式は「自分の強み」から逆算して選ぶことが重要です。総合型選抜と学校推薦型選抜は、入試の形態や内容だけを見るとあまり変わらないようなケースもあります。しかしながら、評価ポイントが大きく異なっている場合もあります。したがって、あなた自身の得意分野がどこにあるのかを考え、最も実力が発揮できる方式を選んでください

・活動実績や主体的な経験がある→ 総合型選抜
・評定平均が高く、学習態度が評価されている→ 推薦入試(公募制)
・校内選考に通れる実績がある→ 指定校推薦

8. 入試方式共通の対策

 どの方式にも共通して重要なのが、まずは評定や資格です。もちろん総合型選抜などにおいては、出願資格に評定も資格も必要ないというところもあります。しかしながら、調査書を提出しなければならない以上、受験生の評定やどういった資格を持っているかは大学に伝わり、やはりそれらも合否に加味されるケースがほとんどです。ですので、高校生活をきちんと過ごすことがまずは重要となるでしょう。
 さらに受験の際、総合型選抜や学校推薦型選抜では、志望理由や活動報告書を提出しますが、そこに書き記すことと「調査書」に係れていることの一致が重要なのです。大学は「言っていること」と「行動してきたこと」の一致を重視しています。
 志望理由書は重要であるといわれるため、受験生はかなり推敲を重ねて書類を仕上げることでしょう。ですが、口で言うだけ、文章で書くだけなら誰でもできますので、何らかの裏付けが必要であることを忘れないようにしましょう。

各入試方式共通の対策
・志望理由の明確化
・活動内容の整理
・面接力の強化
・小論文の基礎

9. 関連ページへのリンク

1. 総合型選抜とは
2. AO入試とは
3. 学校推薦型選抜とは
4. 指定校推薦とは
5. 志望理由書の書き方
6. 小論文対策
7. 面接対策

総合型選抜専門の二重まる学習塾の個別説明会お問い合わせ用バナー
塾のことや総合型選抜での合格の可能性など、お気軽にお聞きください。
フォームから
お問い合わせフォーム

LINEから
下のURL、もしくはQRコードからお問い合わせください。
https://lin.ee/CyUBrH4
二重まる学習塾のLINE公式アカウントにアクセスできるQRコード
全国の大学一覧を開くボタン画像|大学検索メニュー
北海道・東北の大学一覧を開くボタン画像|地域別大学検索
関東の大学一覧を開くボタン画像|地域別大学検索
甲信越・中部の大学一覧を開くボタン画像|地域別大学検索
近畿の大学一覧を開くボタン画像|地域別大学検索
中国・四国の大学一覧を開くボタン画像|地域別大学検索
九州・沖縄の大学一覧を開くボタン画像|地域別大学検索
早慶上智・ICUの大学一覧(総合型選抜・学校推薦型選抜)
GMARCHの大学一覧(総合型選抜・学校推薦型選抜)
成成明学獨國武の大学一覧(総合型選抜・学校推薦型選抜)
名古屋の有名大学一覧(総合型選抜・学校推薦型選抜)
関関同立の大学一覧(総合型選抜・学校推薦型選抜)
九州の有名大学一覧(総合型選抜・学校推薦型選抜)
全国の大学一覧(総合型選抜・学校推薦型選抜)
総合型選抜のための志望理由書や小論文の対策情報用バナー
総合型選抜・学校推薦型選抜の志望理由書対策サポートの案内バナー
総合型選抜・学校推薦型選抜の小論文対策サポートの案内バナー
総合型選抜・学校推薦型選抜の面接やプレゼン対策サポートの案内バナー
総合型選抜や学校推薦型選抜で役立つ英検対策サポートを案内するバナー画像
二重まる学習塾 nijumaru Inc. の公式ロゴ
合同会社二重まる/nijumaru Inc.
〒107-0062 東京都港区南青山2-2-15
✉:こちらから ☎ 0120-963-770
二重まる学習塾のYouTubeチャンネル(総合型選抜の大学別情報、および小論文などの対策法)
二重まる学習塾のInstagram公式ページ(総合型選抜の大学別情報、および小論文などの対策法)