2026年版|AO入試とは?総合型選抜・学校推薦型選抜との違いと合格のコツ完全解説

AO入試とは?|他の入試制度との違いと合格のコツ 完全対策

 AO入試という名前の認知度は高いものの、それがどんなものであるかに関しては、あまり知られてはおりません。大学入試における推薦入試比率は高まっており、それは私立大学のみならず国公立大学も同じです。そんな推薦入試の1つがAO入試であり、ここではそのAO入試とはどのようなものであるかを、詳しくご紹介いたします。

目次

AO入試とは?

 AO入試という制度は大学受験においてはもうすっかり定着し、それは推薦入試の1つだということは多くの方が知ることとなっています。しかし、そもそもao入試とは何か?そしてAOとは何の略か?そうした疑問を持つ方も少なくありません。
 AO入試とは、admissions officeの頭文字となります。admissions officeを日本語に訳すと、入試課という訳が当てられますが、日本で実施されているAO入試とこの入試課とをつなぎ合わせて考えるのは、その実態を余計に分かりにくくしてしまいます。
 アメリカの各大学では、admissions office(入学管理局)という部署が入試を取り仕切っています。アメリカの大学で行われている入試制度を、日本に最初に取り入れたのが慶応大学です。慶応大学では1990年に、湘南藤沢キャンパス(SFC)にある2つの学部で学力だけでなく様々な側面から受験生を評価しようと、新たな入試が始まりました。その入試はアメリカの大学の入試制度に倣ったものであるため、AO入試と名付けられました。
AO入試が日本の大学に取り入れられた流れを表すイラスト

AO入試の基本的な考え方

 実際にAO入試ではどんなことが行われていたのか?確かに導入当初は試行錯誤が続いていましたから、いわゆる一芸入試のような側面もありました。しかしながらそれに対する疑問の目も向けられるようになると、ある程度は学力の有無も確かめながら、合格者を決めるというスタイルに変化していくわけです。そして文科省の大学入試改革によって、一般入試が一般選抜と名前が変わったり、センター試験が共通テストと名前が変わったのと同じように、AO入試も総合型選抜と名前が変わっていったのです。もちろん変わったのは名前だけではなく、学力の3要素も必要だとの意見を踏まえ、現状では大きく以下の4つが合否を決める項目となっています。
アドミッションポリシーとAO入試の関係を表す図

「人物評価」を重視した背景

  既述のように、この入試は1990年に慶応義塾大学で取り入れられたのを皮切りに、他の私立大学で同様の動きが広がり、今では国公立大学でも取り入れられるようになりました。そこには一般入試への疑問が生じたからということが少なからず関係しています。
 過去の大学入試で最も厳しかったのは、1992年度入試だといわれています。この年はいわゆる団塊Jr世代が大学入試を受ける時期となり、18歳人口が240万人ほどいる中、およそ半数の120万人が大学受験を希望していました。しかしながら大学の枠はさらにその半分の60万人分ほどしかなく、大学生というだけで高学歴だとみなされる時代でした。よって多くの高校生は、自分の偏差値上昇のために勉強していたわけです。しかしながらそうした偏差値教育にも疑問の目が向けられ、「学歴だけがすべてではない」、「学歴があっても仕事が出来るとは限らない」などという言葉もよく聞かれるようになったのです。そんな中で教育改革の必要性が徐々に世間的にも認識され始め、学力とは別の物差しが大学入試にも求められるようになったわけです。

当時の大学が求めていた受験生像

 AO入試が広がっていった頃、日本は社会の中に閉塞感が漂っており、既存のものではない新しい力というものが求められました。ではその新し力と反なのかと問われた際、明確な答えはないために、従来の入試では評価対象とならなかったものがそこにあてがわれました。代表的なものが人間力やコミュニケーション能力というものでしたが、時にはそれらでもない一芸があてがわれたこともありました。
 当然そこには批判もあり、大学側がその基準の明確化やどんな力が重要なのか、試行錯誤を重ねながら徐々に今の形になっていったのです。それが主体性や探求心というものであり、根本的には時代に追従するのではなく時代を作るという開拓者精神である点は、当時も今も変わらぬ点であるといえます。

AO入試と総合型選抜の違いとは?

なぜAO入試は総合型選抜へと名称が変わったのか?

  文部科学省が進めた大学入試改革の内容としてもっともよく知られているのが、それまであったセンター試験が共通テストと名前を変えたことでしょう。この大学入試改革は推薦入試にも及び、従来のAO入試が抱えていた「学力不問」というイメージを払拭し、知識や技能、思考力・判断力・表現力、主体性・多様性・協働性などからなる、「学力の3要素」を中心に判断しようというものになりました。この内容を変える流れの中で、名称も従来のものと同一では刷新されたという事実を広めることができぬため、AO入試から総合型選抜と変わったのです。

今もAO入試という名称を使っている大学はなぜ?

  いくつかの大学はなぜいまだに、AO入試という名称をつかっているのか?まず1つ目に考えられるのは、名称の知名度が考えられます。総合型選抜という名称は今ではもう一般化していますが、入試改革が行われた当初は、やはり総合型選抜というよりAO入試という名称の方が高い認知度があり、その方が受験生にもわかりやすいため、その名称を使用し続けたという大学があります。実際に、当初はAO入試と名乗っていたものの、今では総合型選抜と名称を変えた大学もいくつか存在しています。
 また別の理由として、総合型選抜と名乗る基準に満たしてはいないため、AO入試という名称を使用している大学も存在します。私立大学はその裁量の幅が広く、文科省の方針に完全に従わなければならないわけではありません。そうした総合型選抜という名を使うにはふさわしくない、独自の方針を貫くという点で、この名称を使用している大学も存在するのです。
 最後に、AO入試を取り入れた当時の方針を忘れず、今後もその遺志を受け継ぐという精神的な意図からAO入試という名称を使い続けている大学もあるのです。

AO入試の特徴とは?

  多くの大学が総合型選抜という名称に変えたのに、いまだにAO入試という名称の使用を続けているのは、それなりにこだわりがあるからだというのが1つの理由です。ここにAO入試の特徴が隠れており、いわばそれは各大学がこだわりを持っているということです。
 総合型選抜や自己推薦など、他の入試方式はそれなりの特徴で括り付け、一定の枠内に収めることができました。しかし学大学がこだわりを持っており、独自色が強く、大学間の差が幅広いことがAO入試の特徴であるといえるのです。

AO入試という名称を使用し続けている大学と入試の特徴

 今なおAO入試という名称を使い続けている大学の代表例が慶應義塾大学です。慶應義塾こそAO入試を日本に初めて取り入れた大学であり、当時の意思を受け継ぎ、独自の理念と評価基準に基づいた選抜を長年継続しているのです。
 同様に、学習院大学もAO入試という名称を維持し、伝統校ならではの人物評価を重視した選抜を行っています。さらに、成蹊大学のAOマルデス入試は、AO入試の中でも人物評価の側面が強く現れています。明治学院大学の自己推薦AO入試や、國學院大学の公募制自己推薦AO型武蔵大学のAO入試においても、人物重視という側面が強いことをアピールするために、AO入試の名称を残したのでしょう。これらの大学とは別に、東洋大学のAO型推薦入試というのは同大学で行われている自己推薦入試と区別するために、AOという名称を使用していると思われます。
 関西においても、関関同立では関西大学同志社大学立命館大学などが、そして女子大では同志社女子大学がAO入試という名称を用いています。これらの大学に共通して言えるのは、大学入試改革以前から「AO入試」を行っており、総合型選抜という名称が一般化した現在においても、大学ごとの教育理念を理解した人物を採用するという方針を残そうという意志があることです。

AO入試を受験するには? -その流れと対策-

AO入試を受験するための流れ -入試方式の違いを知る-

 AO入試を受験しようとする際、まずは他の推薦入試とAO入試の違いを把握することが必要です。というのも、似ているようで相違点もある推薦入試制度の違いを知ることは、何をどう積み上げていけばよいかの指針になるからです。
総合型選抜とは何かを知る
AO入試とは何かを詳しく知る
自己推薦とは何かを詳しく知る
学校推薦型選抜とは何かを詳しく知る

AO入試を受験するための流れ -入試方式と大学の選定-

 次に行ってほしいことは、入試方式および大学の選定です。各入試方式を調べた後、その入試方式が本当に自分であっているかを確認し、そして受験先の大学の目星をつけると、より具体的に今後すべきことが見えてきます。
 また以下はAO入試を含む推薦入試を行っている大学を、地域ごとに検索することが可能ですので、こちらもご活用ください。
全国|総合型選抜 実施大学 出願条件一覧
北海道・東北地方|総合型選抜 実施大学 出願条件一覧
関東地方|総合型選抜 実施大学 出願条件一覧
中部地方|総合型選抜 実施大学 出願条件一覧
近畿地方|総合型選抜 実施大学 出願条件一覧
中国・四国地方|総合型選抜 実施大学 出願条件一覧
九州地方|総合型選抜 実施大学 出願条件一覧

AO入試を受験するための流れ -対策の流れ-

 その後は推薦入試の対策の流れを確認し、英検取得や活動実績、さらには小論文対策や志望理由書の作成に取り組んでください。
 もし、当塾の授業や対策を知りたい方は、二重まる学習塾のAO入試オンライン指導のページにて、具体的な進め方を解説しています。

AO入試に関するよくある質問

AO入試と総合型選抜は何が違うのですか?

基本的には同じものです。大学入試改革により、多くの大学が総合型選抜へ変更されましたが、一部はこの入試方式を導入した思いや意志を残そうと、「AO入試」という呼び名を今でも使用しています。

AO入試の落ちる確率は?

受験する大学によります。AO入試や総合型選抜とよばれる推薦入試は、いま拡大傾向にあります。当然、有名な大学の人気は高い傾向にあり、倍率が10倍を超えるケースもあります。一方で定員に満たない大学もあるため、落ちる確率は受験先によります。

AO入試などの推薦入試は何大学くらい受験しますか?

これも人や地域によって異なりますが、近年は難化傾向がみられるため受験する大学の数も増えています。地域にもよりますが首都圏の生徒の場合、3~5大学くらいが多いかと思います。

AO入試は特別な活動実績(全国大会出場など)がないと不利ですか?

決してそんなことはありません。AO入試では、大学が求めているのは過去の栄光ではなく、「学で何を学び、将来どうなりたいかという明確なビジョンであり、それが大学の求める人物像との一致が重視されます。

AO入試対策は塾は必要ですか?

塾なしでAO入試に挑戦し、合格したケースは多々あるでしょう。しかし、合格の基準を明確に知っていたか、対策は合格基準に即した効果的なものであったかというと、疑問符が付くでしょう。塾は合格に近づく効果的な対策を施せることが利点であり、少なくとも合格率は自身の力だけで取り組むより向上するはずです。

これらの動画では、AO入試に関する質問によくある「やりたいことが見つかっていないけど挑戦すること」や、「いつから対策を始めるのか」について塾長がその考えを話しています。
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