総合型選抜における高大接続入試とは
総合型選抜は近年、多くの大学で行われるようになった入試方式です。その中の方式も多様化しており、高大接続入試というものを取り入れる大学が増えています。では、高大接続入試とはどういうもので何が評価されるのか。ここではそのことを詳しくお伝えいたします。
その説明をするにあたり、まずは総合型選抜とはどういった入試であるかを確認しておくと、より深く理解することができるでしょう。
■総合型選抜と高大接続とは?大学入試改革の背景を解説
近年、総合型選抜という入試方法を設ける大学が増えています。この総合型選抜は、単に入試方式が増えたというだけではなく、日本の教育制度の改革である「高大接続改革」の中で生まれた制度です。では、高大接続入試とは何なのでしょうか。また、なぜ総合型選抜が導入されるようになったのでしょうか。ここでは、高大接続の意味と総合型選抜との関係について解説します。
高大接続とは何か
高大接続とは、高校教育と大学教育をより円滑につなげるための教育改革のことです。従来の大学入試では、学力試験の点数が合否を決める大きな要素となっていました。しかし、その結果として高校教育は大学入試対策中心になり、知識の暗記に偏る傾向があるという、負の側面が指摘されてきました。
そこで文部科学省は、高校教育・大学教育・大学入試の3つを一体的に改革する「高大接続改革」を進めることになりました。その目的は、単に知識を覚えるだけではなく、思考力や判断力、表現力などを身につけた人材を育成することにあります。この改革の一つとして導入された入試制度が、総合型選抜なのです。
なぜ総合型選抜が導入されたのか
従来の大学入試では、主に学力試験によって合否が決められてきました。しかし、大学で必要とされる能力は学力だけではありません。大学では、自分で課題を見つけて調査し、考えをまとめて発表する力なども求められます。そこで総合型選抜では、次のような要素を総合的に評価されます。
▶ 志望理由
▶ 高校での活動実績
▶ 面接
▶ 小論文
▶ プレゼンテーション
つまり総合型選抜は、「どれだけ勉強ができるか」だけではなく、「大学で何を学びたいのか」、「どのような経験をしてきたのか」を重視する入試方式といえるのです。このように、大学入試を高校教育や大学教育と連続させる仕組みとして、総合型選抜が導入されたのです。
■高大接続入試の実例紹介 -高大接続入試を取り入れている大学-
高大接続入試を取り入れている大学
▶中央大学総合型選抜高大接続入試
中央大学経済学部で行われている高大接続入試は、ボランティア活動などを有することが条件となる自己推薦型と、全商簿記1級などを有することが条件となる資格実績評価型があります。
▶中京大学総合型選抜高大接続入試
中京大学で行われている高大接続入試は、大学の講義を聞いてレポートを提出する事前体験型と、大学の講義を聞きレポートを提出し、そのクオリティが高ければ単位として認定される単位認定型があります。
▶名古屋外国語大学総合型選抜Ⅳ高大接続・体験授業型
名古屋外国語大学で行われている高大接続入試は、大学の体験授業に参加しレポートを提出する形となります。その際に課題が提出され、面接にてその課題のことを問われ、合否が判断されます。
高大接続入試の評価項目とは
前述の例から、高大接続入試は2つに大別されることが分かります。まず1つ目は高校生活の中で取り組んだボランティアや取得した資格などを出願資格とするもの。2つ目は大学の模擬授業やプログラムに参加しレポートなどの課題をこなすことが出願条件となっているものです。
総合型選抜とは、①知識や技能、②思考力や表現力、③主体性や多様性や協働性といった学力の3要素、ならびに大学のアドミッションポリシーとの一致を測る入試です。詳細は総合型選抜とはからご確認ください。
高大接続入試でボランティアなどの活動実績が評価されるのは、学力の3要素である主体性や協働性に当てはまるからであり、資格が評価されるのは知識や技能が評価されるからです。さらに大学の体験授業に参加すること、およびそのレポートや課題を提出することが高大接続入試で評価されるのは、大学のことをよく知っているというアドミッションポリシーとの一致や、学力の3要素の一部である思考力や表現力が評価されるからなのです。
高大接続入試で重要視されていること
高大接続入試という名称がつけられているものはもちろん、そうした名称がつけられていないものであっても、高校生の頃のボランティア活動、資格取得、さらには探求活動、さらに大学の模擬講義などに参加することもまた、出願資格になったり合否の評価項目になったりします。
よくある勘違いとして挙げられるのは、ボランティアや資格そのものが評価されるという考えです。本当に評価されるのは、そうした経験や資格を大学での学びにどう結び付けようとしているのかなのです。高大接続入試とはあくまで総合型選抜の1つの方式であり、そこで重要になるのはなぜその大学なのか、その大学で何を学びたいのかという気持ちであり、さらには大学が求める人物像(アドミッションポリシー)との一致なのです。
探究活動評価型入試について
近年、多くの高校で取り入れられているのが、生徒、興味あることに関して自ら調べる探究活動です。その探究活動を評価する総合型選抜を設ける大学も増えていますが、探究活動の内容と志願する大学の学部との一致があることが望ましいといえます。
一部の大学では、探究活動と大学の学問の一致は必要ないというケースもあります。その場合は、探究活動のテーマ設定の独自性、さらには深いところまでの調査が合格のためには必要になります。
また、そうした探究活動を評価する入試では、高校内の活動に限らないとするケースも存在します。その場合は極力、志願する大学の学部との一致を図ると良いでしょう。
■高大接続入試のまとめ
高大接続入試とは総合型選抜の一種である
高大接続入試とは、①知識や技能、②思考力や表現力、③主体性や多様性や協働性といった学力の3要素、ならびに大学のアドミッションポリシーとの一致を測る総合型選抜の一形態です。高校の頃の活動や資格、さらには大学の授業への参加などを通して、前述の評価項目と照らし合わせて合否が判断されます。
高大接続入試では、活動や資格そのものが評価されるわけではない
高大接続入試が総合型選抜の一形態である以上、活動や資格そのものが評価されるのではなく、それらを土台にして大学の学問との接続を図ることが重要です。その接続の有無は、志望理由書や面接を通して確認されます。
高大接続入試という名称がなくても、総合型選抜ではそれを意識すべき
高大接続入試という名称がつけられていなくても、同じ要素を含んだ入試制度は多々あります。探求評価型入試や活動評価型入試とよばれるものがそれにあたり、それらの活動をしてきたことをアピールするだけにとどまらず、それらと受験先の大学や学部での学びにどう接続させるかが重要です。
さらに一般的な総合型選抜であってもそれは同じです。総合型選抜においては、志望理由書が大切とよく言われます。しかし、ただ言っているだけでは信ぴょう性にかけ、活動や資格といった裏付けとなるものがあれば説得力を増すのです。

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■高大接続入試に関するよくある質問
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高大接続入試においては、様々な活動や資格があった方が合格しやすいですか?
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はい、1つではなく複数あった方が合格しやすいといえます。高大接続入試で重要なことは、活動や資格を元に、大学での学びや将来の目標との接続です。大学によっては志望理由書や学習計画書、さらには将来設計書など数種類の書類を提出しなければならないこともあります。そうした書類作成のしやすさ、さらには説得力を増すためにも、活動や資格は1つではなく複数あった方が良いでしょう。
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高大接続入試では活動や資格が重視される分、評定や欠席日数はあまり関係ありませんか?
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いいえ、ある程度関係があると考えてください。出願資格に設定されていなくても、総合型選抜では幾つかの評価項目を元に合否が判断されます。その中には評定や欠席日数も含まれます。それら評定や欠席日数と総合型選抜の関係は、総合型選抜と評定、総合型選抜と欠席日数にて詳細を確認してください。
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ボランティア活動に参加しましたが、証明書は必ず必要ですか?
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ボランティア活動に参加しても証明書がもらえないことは珍しいことではありません。その場合、高校が発行する調査書に書いてもらえれば、問題ないとする大学は数多くあります。しかし、そうしたことは大学によって対応が違いますので、入試要項をよく確認し、そこに記載されていない場合は大学に問い合わせることをお勧めいたします。
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高大接続入試で活動や資格が出願条件になっている場合、高校卒業後の活動でも大丈夫ですか?
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浪人生でも受験可能な総合型選抜は数多くあり、そこで問題になるのが活動に取り組んだ時期や資格取得の時期が高校在学中か卒業後かという問題です。大まかにいえば、活動に関しては高校在学中のものに限定され、資格取得は卒業後でも問題がないケースが多いといえます。しかしそうした取り扱いは大学によって異なるため、入試要項をよく確認することをお勧めします。またそうしたことに関しては、浪人生の総合型選抜にまとめてありますので、そちらも参考にしてください。
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高大接続入試では、活動や資格の大きさは関係なく、大学の学びとの一致が重要なんですか?
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どちらも重要であると考えてください。活動の大きさは優劣つけにくいケースが多いものの、資格に関してはそれが明確に判断できます。しかし、総合型選抜はそうした活動や資格だけで判断するわけではありません。総合型選抜はあくまで、なぜその大学なのか、大学入学後に何をしたいのかを評価するものであり、それらを活動や資格を結びつけることが重要なのです。
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高校の頃の評定や活動、取得した資格が重視される学校推薦型選抜(公募推薦)も、高大接続入試ですか?
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入試の名称が学校推薦型選抜(公募推薦)であっても、高校の頃の取り組みやその成果を重視するという点は、高大接続入試と変わりません。よって、学校推薦型選抜(公募推薦)は高大接続入試と重複する部分が多い入試であると考えると良いでしょう。ただし、学校推薦型選抜(公募推薦)とは、あくまで通っている高校の校長の推薦が必要になる入試のことを指します。内容は似ていても、名前を付けられた背景や理由が異なると捉えると良いでしょう。
これらの動画では、高大接続入試を行っている大学の入試制度を解説したものです。受験するのは別大学かもしれませんが、高大接続入試の理解は確実に深まります。よってこれらの動画も参考にして、高大接続入試の本質を知り、対策の材料にしてください。
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